love.fútbol Japanでは、「子どもの貧困とサッカー」に関する課題およびニーズの見える化のため、支援を届けた26都道府県87世帯を対象にアンケート調査を実施しました。
調査の結果、約30%の子どもが本支援をきっかけにサッカーを始める・再開するなど嬉しいニュースがありました。
その一方で、約31%の世帯が子どもがサッカーをするために「借入」をしたことが確認され、深刻な状況が明らかになりました。
この報告書では、本分野の課題、今後必要とする支援、サッカーの希望、love.fútbol Japan としての今後に向けた3つの提言等をまとめています。
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「アンケート調査報告書」
アンケート結果サマリー
1. 今回の支援で約30%がサッカーを始める、または再開する
2. 100% の世帯が今後も今回のような支援を希望している
3. 約31%の世帯が子どもがサッカーを始めるまたは続けるために、「借入」をしたことがある
4. 世帯年収が 200 万円以下の世帯は、全体の 58%
5. 「経済的な理由で子どもサッカーを続けさせられない」世帯は 小学校時点で6%。中学、高校、大学の段階に上がるに合わせてその割合は 14%、18%、25% と倍増している
6. 今後必要とする支援では、「奨励金」が最も多く、全体の 92% が希望している
7. 「子どもが誰でも自由にスポーツを楽しめる居場所」は 47 件 (55%) あり、経済社会的な事情に関係なく、自由にスポーツができる場所の必要性が再認識された
8. 物理的な支援以外では「プロサッカー選手と一緒にサッカー」45 件 (53%) と、「J リーグや日本代表の試合観戦体験」52 件 (61%) の希望件数が多い
9. 「相談環境」に関わるニーズも一定数あるが、相談窓口だけでなく対象者の状況に応じて提案できる支援とセットで整えていくことが望ましい
10. 事業を知った方法は、「NPOから」が75%と圧倒的に多い。対象者にアウトリーチするには子ども支援に取り組む NPO との連携が有効である一方で、サッカー界からの広報には改善の余地がある