2021年 活動報告

2021年、love.futbol Japanならびに1% FOOTBALL CLUBをご支援・応援いただきありがとうございました。


今年は、日本で、経済的な貧困や社会格差を理由に、サッカーをしたくても諦めている、続けることに困っている子どもたちの環境を変えることを目的とした「子どもサッカー新学期応援事業」を開始しました。

ご支援いただく個人サポーター、サッカー選手、サッカーコミュニティ、法人パートナーみなさまに支えられ、1年間で、26都道府県の子どもたち109人(のべ人数203人)を応援することができました。
また、活動基盤を整えることができ、2022年は二倍規模の活動を計画しています。

応援いただいたすべての方に、心より御礼申し上げます。

love.fútbol Japanは、これからも経済的な貧困や社会格差を理由に、サッカーをしたくてもできない子どもたちの「環境」を変える活動を続けていきます。
今後とも一層のご支援を宜しくお願い申し上げます。

参画選手とコミュニティ

・個人サポーター: 30都道府県 238人
・サッカー選手: 11クラブ 13名
・サッカーコミュニティ: 12組

実現できたこと(サマリー)

活動分野別

01. 機会の提供

・奨励金5万円の給付 31人
・用具寄贈 89人

(14歳/ 岐阜)
僕は、お母さんに「支援してもらえたからサッカー用品が届いたよ。」と、言われました。あまりよくわかりませんでしたが、新しいスパイクを見るとワクワクしていました。「これで、お金の心配もないよ。」とも言われ、部活をやるのにもお金がかかるのだと知りました。 サッカーは、中1から始めたため、技術的にはまだまだだけど、最高学年になり遠慮することはない。どんどんやっていこうとおもいました。今、ちょうど新人戦です。一試合ごと、僕は前に前に出るように努力しています。練習はひどく疲れますがボールを追いかけているとどんどん速く走れる気がします!これからもがんばります

(保護者)
今回、奨励金をいただいたことによりまず、ホッとしました。ひとりで家庭をまわしているため、非常に不安定にて第一に費用のめんで悩んでおりました。そんなおり、こちらのラブフットボールさんの支援をいただけるとのことで離婚前のうちでも当てはまるのか半信半疑ではありましたが応募しました。おかげさまで、子供はなんの心配もなくサッカーに打ち込むことができましたし、サッカー用品をもらった嬉しそうな顔は今も思い出します。今後も、シングル家庭の人にはもちろん、うちのような公的に支援してもらえないプレシングル家庭。グレーゾーンの家庭までのご支援を期待しております。まだ、中学生ですので先は長いです。本人も悔いなく中学部活をやりきってほしいとおもいます。

(16歳/ 千葉)
「今回このような素晴らしい支援を受ける事が出来てとても嬉しく思っています。中学ではサッカー部の部長をしていましたが、コロナで沢山の試合が中止になったり、練習も出来ない日々が続きました。なので高校では思いっきり好きなサッカーをしたいと思い、学校も決めました。そんな時、この支援を受けた事で最高のスタートを切ることが出来ました。新しいスパイクに脛当て、そして憧れのパリ・サンジェルマンのウエアは本当に嬉しかったです!!頂いたウエアやスパイクを身につけると練習にも気合いが入り、部活以外の時間も自主練を頑張っています!今、高校ではBチームに所属していますが、2年生のうちにAチームに昇格する事を目標に、これからも頑張ります!!」

(保護者)
この度は、このようなサポートをして頂き、本当にありがとうございました!丁度高校入学のタイミングに重なり、新しいユニホームや練習着、バッグにと予想以上に出費がありました。なのでサポートで頂いた5万円がとても有り難かったです。その上、スパイクやウエアまで‥。箱を開けて中を見た時の息子の笑顔は忘れられません。小学生の頃は費用の関係等でサッカーをさせてあげられず、中学ではコロナの影響で思うような練習も出来ず、高校でこそは思う存分、好きなサッカーを楽しんで欲しいと願っています。今回このようなサポートがあることを知り、支援して頂けた事は本当に運が良かったと思います。同じように困っているご家庭が1人でも多く、このサポートの事を知り、支援を受けられる事を願います。本当にありがとうございました!

02. 社会との繋がり

・サッカー選手とオンライン相談(4月)20人
・子どもと選手の5ヶ月伴走プログラム(8月〜12月)20人

(14歳/ 福岡)
僕はこのイベントを参加させていただいて色々なことをしりました!楽しくみんなと話せたりサッカーのことを色々学べたりできました。僕はみんなに認められるサッカー選手になるのが夢です!その夢を実現させるには努力やたくさんの人たちに支えられてできることに感謝の気持ちをわすれないことなど、このZoomなど通して自分で考えれたと思います!自分の今年の目標は最後の夏の大会で全国優勝することです。そのためには色々なことをおしえてもらったりできたら嬉しいです。めちゃくちゃ楽しかったです!またこんな機会があれば参加したいです!
めちゃ楽しかったです!ありがとうございました!

(保護者/ 埼玉)
プログラムが遂に終わってしまい、とても残念がっていますが、本当に貴重な体験をさせていただき、感謝でいっぱいです。
息子は小林選手や富樫選手の試合をいつもチェックし、点を決めたんだよ、などと私に教えてくれてました。
選手たちの活躍をとても励みにしていました。
選手あてにまとめのメッセージも用意してましたが恥ずかしくて全部は読めなかったようです。
小林選手についてならなんでも答えられる自信があったのにな、と悔しがっていましたが笑
ドラえもんが正解し嬉しかったって言ってました。
また来年も申し込んで、と言ってました笑毎年、あるプロジェクトだと思っているかもしれません。
将来、プロになれなかったらlove.fútbol Japanみたいになりたいって言ってました。サッカーをやってる子供たちに夢を与えたいと話しています。
父親を亡くしてもたくさんの方に力をもらい、サッカーを楽しむことができている息子です。
本当にありがとうございました。

(保護者/ 広島)
子供達の為にオンライン会を催して頂いて、有難うございました。
終わるのが本当に惜しいぐらいの会で、息子も毎回、サッカーブラザーズの皆さんとお話できるのを大変楽しみにしていました。いつも会が終わった後の息子は、とても落ち着いた表情になり、「楽しかった。ココロが落ち着いた」と自分でよく言っていました。
片親であるがゆえに、恐らく通常でさえ不自由な思いをさせている事も多い中、更にこのコロナ禍で私自身も失職するなど、不安定な時期を経験し、子供本人も不安な思いをしていたと思います。
その中で、このlove.fútbol Japanの活動に巡り会えた事は、親子共に、非常に貴重な機会になりました。
費用の面だけでなく、大きかったと思うのは、私1人では、フォローしきれない子供の精神的な部分の支えになった事は、間違いありません。
息子は今日も1日、学校の試合にフル出場に頑張ってきて、町の大会ではありますが優勝しました。おかげさまで、前向きに成長できてるのではと思います。
親としては、love.fútbol Japanさんを始め選手の皆さんが蒔いて下さった種を、良いように耕して、育てていけたらいいなと思います。終わりは寂しいですが、改めて、有難うございました。

03. 居場所づくり

神奈川県に、子どもが誰でも無料で自由にサッカー・スポーツを楽しめるスポーツグラウンドづくりを計画中。
(この場所を拠点に、日本各地でサッカーをしたくても諦めている子どもの応援活動を展開していく)

04. 調査

アンケート調査報告書(2021年5月17日公開)

春期の「子どもサッカー新学期応援事業」を通じて、課題の見える化と必要とされる支援の把握を進めるため、受益87世帯に対するアンケート調査を実施しました。その結果、子どもたち・家庭の深刻な状況が確認されています。「サッカーをしたくてもできない子ども」に関する課題、今後必要とす る支援内容、love.fútbol Japan としての今後の提言等を報告書にまとめています。


日本のサッカー界では、よく「日本サッカーを盛り上げよう」いう言葉が聞かれます。けれども、残念ながら大半の場合、そのイメージされる世界に経済的・社会的に弱い立場にある子どもたちは含まれていません。その理由は、「サッカーをしたくてもできない子どもたち」の存在が目に見えづらいばかりではなく、私たちサッカー関係者がその存在に目を向けようとしてこなかった姿勢と関係しています。
ひとりでも多くの方が現状を認知、理解し、必要な行動を共に起こしていけますと幸いです。

NEW. 試合観戦の招待プログラム

日本サッカー協会様(JFA)との協働事業。
アンケート調査により、支援ニーズの高さが確認できた「日本代表やJリーグの試合観戦体験」に基づき、実現。
・10月12日:日本代表対オーストラリア代表戦 19人
・12月19日:天皇杯決勝戦 24人

(12歳/東京)
この間は、本当にありがとうございました。
とっっっっても良い試合を観ることができて本当に嬉しかったです。
特に、テレビではなく生で選手たちをみれて
とても興奮しました。
選手のトラップの仕方や、シュートの打ち方、走るスピードの速さ、ディフェンスの守り方、声の掛け合い等をテレビで遠くから観るのではなく近くで観れたことが本当に良かったです。テレビとは、迫力が全く違かったです。
更に選手の事を応援することができ、勝利に貢献することが出来た気がしました。
そして、本当に良い家族との思い出が作れて嬉しかったです。また試合があったら是非行きたいです!

(保護者)
初めての代表戦は、当日迎えるまで『あと○日だぁー!』って遠足前のように楽しみにしてました☆
そして加藤さんに会えるのも楽しみにしてたようです☆(名前を言ってちゃんとわかってもらえるかなー、、と不安にしてましたが笑)。座席につくと選手がすぐそこにいて親子でテンションmaxでした!すぐそばで好きな選手が観れて、いざ試合が始まると、大きなフィールドの中でも響く選手同士の声の掛け合いや、トラップのうまさ、ディフェンスのかわしかた、走るスピード、ジャンプ力、運動量、色々なプレーなどに感動と刺激をもらっていました。
観戦しに行ける機会をいただいたこと、しかも勝ち試合で終わったことを、すごく喜んでました。オンラインで話させてもらってる選手の試合も機会があったら行きたいねってはなしてました。
帰宅したのは十二時前で、今朝はちょっと寝坊しましたが余韻にひたりながら楽しく学校にいけたようです。
サッカーが家でも外でも常にボールを触るくらい本当に大好きなので、最高な時間を過ごせました。
私自身サッカーが好きで、代表戦もはじめてだったので息子と同じくずっとワクワクしてました!このような試合は親子二人だったら絶対に観にこれないので。。。
オンラインでもですが、皆さんとお話させてもらえる貴重な時間を毎度とても楽しみにしています。いつか試合を絶対に観に行って応援したいです。
今回の試合観戦させていただけたこと、親子でとても良い想い出になりました。
シングルでも楽しいきっかけを与えていただけること感謝しかありません泣
スタッフの方をはじめ、皆様方本当に、本当にありがとうございました。

2022年に目指すこと

目標値

40都道府県以上の200人以上の子どもを応援し、そのうち女性比率を20%以上にする。

ひとりでも多くの子どもがサッカーを楽しみ続けられるように。
子どもと家族のたくさんの幸せをつくれるように。
サッカーを好きになった子どもたちの人生が豊かになるように。
サッカー愛を届け続けていきます。

ご支援のお願い

来年、ひとりでも多くの子どもたちを応援するため、選手と共に協力いただけるサポーターを募集しています。
現在238人。あと少しで250人達成です。
月額500円の寄付から参加いただけます。

▷お申し込みはこちら
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