3周年:子どもの「命」を守るグラウンド

3年前のちょうど今日。

2018年11月17日、ブラジルのブラジリア・テイモーザという街で、子どもの「命」を守るコミュニティ型のサッカーグラウンドが完成しました。

去年からブラジルでは新型コロナウイルスの影響で大変な状況が続いていますが、現在もこのグラウンドは地域の人たちによって大切に使われ続けています。

もともとこの街には1箇所も、子どもたちが安全にスポーツを楽しめる場所はありませんでした。

でも、地域の大人たちが立ち上がり、仲間を集めて、この場所を完成させました。

「more than place to play」という揺るぎのないコンセプトが浸透し、完成したとき、子どもたちがこんな話をしてくれました。

「この町で一番好きなところは、サッカーができるこの場所。毎日遊びに来てる。
嫌いなところは、友達が薬物に巻き込まれてしまって、僕もその道に連れていこうとするんだ。
新しいグラウンドができて、僕らが遊ぶ場所は増えたことが嬉しい。グラウンドにいると安心できるんだ。
僕の第二の家みたいで、嫌なことを忘れて好きなサッカーに打ち込めるんだ。」 

「グラウンドづくりは、僕らを薬物や嫌なことから遠ざけて、安心できる環境をつくってくれたし、新しい人に会って話すことが楽しいことだって教えてくれた。新しいグラウンドができると、今までできなかった沢山のことが出来るようになる。新しい人と出会えるし、誰かと戦う必要がないからお互いをリスペクトする関係が生まれる。
街の人も街の外の人も、誰もがスポーツを楽しめる場所になると思う。」 

今、子どもたちが安心してサッカーやスポーツを楽しめるこの場所が、街の財産となり、5年、10年と子どもたちに引き継がれていって欲しいと、心の奥底から願っています。

▷子どもの「命」を守るサッカーグラウンドづくり 報告書はこちら