2022年 活動報告

2022年、love.futbol Japanならびに1% FOOTBALL CLUBをご支援・応援いただきありがとうございました。

日本で経済的な貧困や社会格差を理由に、サッカーをしたくても諦めている、続けることに困っている子どもたちの環境を変えることを目的とした「子どもサッカー新学期応援事業」は2年目を迎えました。結果として、38都道府県の子どもたち249人(のべ人数487人)を応援することができました。
これもひとえに、ご支援いただくみなさんのおかげです。
応援いただいたすべての方に、心より御礼申し上げます。

love.fútbol Japanは、これからも経済的な貧困や社会格差を理由に、サッカーをしたくてもできない子どもたちの「環境」を変える活動を続けていきます。
今後とも一層のご支援を宜しくお願い申し上げます。

参画選手とコミュニティ

・個人サポーター: 382人
・サッカー選手:  16名
・サッカーコミュニティ: 16組

実現できたこと(サマリー)

活動分野別

01. 機会の提供

・奨励金3万円の給付 159人
・用具寄贈 240人

(12歳/沖縄)
サッカー部で 6 年生です。最高学年として、後輩たちにいいプレイを見せて、もう半分くらいしか残っていない小学校のサッカーを大切にしていきたいです。残り少ない大会などに、出て楽しみたいと思います。中学校でも、サッカー部に入って、頑張っていきたいです。中学校では、新しい仲間ができて、新しいゴールや、フィールドになるから、仲間と一緒に、楽しんでいきたいと思います。
これからもサッカーをずっと頑張っていきたいです。

(保護者)
このたびは子供の為のサポートしていただき、ありがとうございました。我が家では新しいソックス、靴、ボール、鞄などを購入しました。いつもは先輩方からの頂き物を使っていました。新しい用具を選びにスポーツショップに行くところから子ども達がワクワクしている様子が伝わって楽しい時間でした。
いつもは穴が開いたサッカーソックスを履いて、「穴が開いていた方が涼しくて使いやすい」と言って笑いとばして使い続ける優しい息子ですが、母親として心苦しい気持ちがありました。どんどん成長していく息子にサイズに余裕のある用具を買う事ができて、とても感謝しています。息子も私も前向きにサッカーに向き合えるようになりました。ありがとうございました。これからも、ポジティブにサッカーを考えられる家族が増え続けたら嬉しいです♪活動をこれからも応援しています。

(7歳/青森)
「ぼくは、まいしゅう月曜日の 5 時 30 分から 7 時までサッカースクールに行っています。さいしょのときよりは、少しだけじょうずになりました。サッカーはたくさん走るのでつかれるけど、ゴールをきめたときはとてもうれしいです。友だちもできました。これからも、サッカーをつづけてもっとじょうずになって、しあいに出れるようなせんしゅになりたいです。サッカーのようふくや、ボール、かっこいいくつとか、たくさんおくってくれてありがとうございました」

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02. 心のサポート

・サッカー選手とオンライン相談 37人
・サッカー選手とサッカー交流 27人

(12歳/ 埼玉)
選手たちとの交流は画面越しの選手が実際に会えるなんて夢にも思いませんでした。実際にプロのサッカー選手と一緒にサッカーをするのは初めてで少し緊張しました。選手たちは子供たちを楽しませてあげようと思いながらやっていてとても感謝しました。プロのシュートとかも間近で見て改めてプロの凄さに実感しました。嬉しかったです。 京都や大阪から来ている人もいてすごいみんなで楽しくやれたので、自分も楽しかったです。仲良くなった人もいたので、またみんなで一緒にサッカーをしたいです。小林悠選手と実際に会って仲良くなったので嬉しかったです。この企画を考えてくれた人達に感謝しています。ありがとうございました。楽しかったです。また、みんなと一緒にサッカーがしたいです!

(保護者)
先日は素晴らしい企画イベントに招待いただきありがとうございました。親子でこの日を待ち侘びていたので、本当に夢叶い嬉しかったです。楽しいことばかりの毎日では無い1人親の日々の暮らしの中で、幸せを感じた1日でした。正直、1人で3人の子たちのサッカーを支え、暮らしもしていく生活は楽ではないですが、サッカーだけは続けさせることができていることは私の誇りでもあります。久々に楽しみながらサッカーをしている息子を見れた気もしました。色々な年代の子達が参加していたので、息子の兄や姉にも体験させたかったなと思いました。息子は帰ってから選手たちのサインを部屋に飾ったり、自分のサインを考えたり笑、忙しそうでした。そして兄や姉を相手に「サイン下さい」って言って?と、選手ごっこをずっとしていました>_< 「こっち側の布を引っ張っててもらえるかな?」と、選手の言葉全てを真似して、自分の考えたサインをしていました、、^_^。色々な選手たちに書いて頂いたユニフォームに自分のサインも加えたくなり、兄に「後悔するのは自分だからやめたほうがいい」と忠告されていましたが、、、。プロ選手はみんな胸を張って歩いてると、今日は歩き方も真似ていました。様々な影響があったようです。本当にありがとうございました。

(13歳/福岡)
僕は、アビスパ福岡の田邉草民選手とzoomで話をさせてもらいました。1対1という事もあって、始まる前はとても緊張しましたが、所属チームの変更を草民選手がどんな風に対応してきたのか?ということや、今の僕に必要な自主練習の仕方や、メッシとロナウドどちらが最強か?など話が尽きることはなくあっという間の時間でした。プロまでのぼりつめた草民選手を尊敬すると同時に「サッカーが好き」という気持ちはここに集まる人全員の共通点だと感じ、仲間のような不思議な気持ちになりました。引越しをして今年から新しいチームになり、違いに戸惑っていましたが、今は草民選手から教えられた通り「違いを楽しむ」ようにしています。いつか草民選手と同じピッチで再会することができるように、毎日の練習をがんばりたいと思います。

(保護者)
県外転居により、5年間所属していたチームから新たなチームに変更したタイミングでご支援頂けたので、支援金はチームウェアの購入に充てさせて頂きました。また、用品支援のウェアは毎日着て毎日洗濯して…とヘビロテしています。プロ選手との交流は、非常に良い刺激を頂いたようで、あの時に記した要点メモを時折見返しています。ひとり親で私がサッカーに詳しくない為、家庭でサッカーの話をなかなかしたがらない息子ですが、プロで活躍されている選手とサッカー談議が出来た事、応援して下さる運営事務局の方々がいる事が息子の力になっていると感じます。こんなにも真っ直ぐ、「サッカー大好き!」と言っている息子を、私も出来る限り応援し続けたいと思います。コロナが終息し、皆様と直接お会い出来る機会がある事を祈っています。本当にありがとうございました!

03. 場所づくり

・グラウンド 1ヶ所
神奈川県の子どもたちの遊び場が完成。コロナ禍を機に「子どもたちが遊べる場所が欲しいよね」という町の大人たちの雑談から始まり、どんな場所にしようか、どうつくろうか、どの芝を使おうかなどアイデアを話し合い、みんなで共創するプロセスは至福の時間でした。

04. 調査

アンケート調査報告書

春期の「子どもサッカー新学期応援事業」を通じて、、課題とニーズを可視化し日本サッカー界と共有するため、支援を届けた38都道府県192世帯を対象にアンケート調査を実施しました。調査の結果、約30%の世帯が子どもがサッカーをするために「借入」をしたことがあるという深刻な状況が確認されました。また、サッカーは趣味や娯楽と捉えられがちな一方で、約70%の世帯が「子どものサッカーに対する支援活動は、食料や教育など生活インフラの支援と同じくらい必要」と考えている実態も明らかになっています。
この報告書では、「サッカーをしたくてもできない子ども」に関する課題、必要とする支援内容、サッカーの希望をまとめています。

一般的に、スポーツは贅沢や趣味として見られやすいため、子どもの貧困問題において、スポーツの支援は、教育や食等の生活インフラの支援に比べて優先度が下がる傾向にあります。結果として、ニーズはあっても予算化されにくい、活動が生まれづらい、担い手が少ない状況が続いています。加えて、この状況は、当事者が困っていても声を上げることの難しさを助長し、課題が世間に認知されにくい状況につながっています。現状は、外に助けを求めることができず、子ども自身が家の経済状況を心配して、諦める、我慢するという声が届くことも少なくありません。
だから、子どもや保護者が「サッカーをしたい」と声を伝え、サッカーできる喜びを表現してくれていること自体に、当たり前ではない、特別な勇気と尊さを感じます。伝えてくれてありがとうと、心から思います。

ひとりでも多くのサッカー関係者が現状を知り、ともに必要な行動を進めていけますと幸いです。

ご支援のお願い

来年、ひとりでも多くの子どもたちを応援するため、選手と共に協力いただけるサポーターを募集しています。
現在383人。あと少しで400人達成です。
月額1,000円の寄付から参加いただけます。

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